研究所の概要

2018 年 9 月 に益岡 典芳 (代表) は「津高 果汁研究所」(岡山県岡山市北区津高)を開設しました。 同年 10 月 岡山市北区芳賀 5303 岡山リサーチパークインキュベーションセンター 206-1 室に 研究室を開きました。果物の果汁に含まれる機能性成分(有効成分)を分離し、サプリメント・美容液などの研究開発・販売を目的としています。

研究の概要

岡山は果物の産地です。現在 ぶどう新果汁飲料の開発に取り組んでいます。ぶどうに含まれる生理活性成分であるレスベラトロールは、現代の生活習慣病の予防に役立つ多様な生理作用が示唆され、しかも高い安全性を持つが、ぶどうには微量しか含まれないため、そのサプリメントは既に販売されています。しかし、水に溶けにくいため、サプリメントは固形物であり、レスベラトロール入り飲料はほとんど無く、サプリメントとして1日の必要量を含んだ摂取し易い飲料はありません。レスベラトロールの水溶性を改善し(特許)、レスベラトロール強化液を開発して、レスベラトロール入り飲料の製造を可能にしました。

特許

【発明者】益岡典芳
【発明の名称】「スチルベン化合物を含む水溶液及びその用途」
       日本国特許第7082845号 (2022年6月1日)
【発明の名称】「スチルベン化合物を含む水溶液及びスチルベン化合物を含むスーパーオキサイド生成阻害剤」
       中国特許第ZL202180044521.5号(2024年3月1日)

発表論文

N. Masuoka “Stilbene compounds are specific inhibitors of the superoxide anion generation catalyzed by xanthine oxidase” (スチルベン化合物はキサンチンオキシダーゼによるスーパーオキシド生成の特異的な阻害剤である) Food Chemistry: X, (2021), 12, 100146.

獲得助成金

  1. 令和2年(2020年)度循環型社会形成推進モデル事業技術開発事業助成金 (岡山県)
    テーマ名:食品加工工程で生じるぶどう残渣からレスベラトロールの抽出分離技術の開発
  2. 令和4年(2022年)度エコプロダクツ製品化支援事業費助成金(岡山県)

代表のメッセージ

岡山では古くからぶどう(ベリーA、マスカット、ピオーネなど)、桃などの栽培が盛んに行われていました。私は、その為か、化学、基礎医学、臨床医学、食品化学などを学ぶことで,栄養と健康(医食同源)の重要性を認識して、食品(ぶどう、牛蒡、ナッツなど)の成分に興味を持ち、学生さんと一緒に生理作用を調べました。当時は、ぶどうについてはワインのフレンチパラドックス研究から、微量に含まれるレスベラトロールが注目され、また、その多彩な生理作用(生活習慣病を改善するなど)が発表されました。しかし、多くの研究報告の研究結果の1部に生理活性の強さに整合性がないことに気づき、私は、この原因を「レスベラトロールの水への溶解が低いことによる」とシンプルに考え、高濃度のレスベラトロール入り飲料の開発を行いました。将来は、このレスベラトロール入り飲料を使ってレスベラトロールの機能性の再検証を行いたいと研究を続けています。

研究所名津高果汁研究所
代表益岡 典芳
所在地岡山市北区芳賀 5303 岡山リサーチパークインキュベーションセンター 206-1
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